毎月レポート

17.06.01

すごいぞ!干し野菜

 
 「健康のためには野菜中心の食生活で」「1日に食べたい野菜の量は○○グラム」etc…。健康のために頑張って買った野菜が食べきれない、傷みそう、そんな経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
冷蔵保存だけでなく、昨今はホームフリージングも手軽にできる時代ですが、冷蔵庫の野菜室も冷凍庫もスペースに限界が。そんな時におすすめなのが、野菜を天日干ししてつくる、干し野菜です。

 つくり方はとっても簡単、皮がついたままの野菜を切って、ざるやカゴに並べ、ベランダや庭など日当たりと風通しの良いところに置くだけです。太陽の光さえあれば、広い庭も特別な用具も不要です。
 干し野菜づくりに最適な時間は、日差しの強い午前10時から午後3時頃。湿気を嫌うので、夕方には必ず室内へ入れます。水で戻す必要のないセミドライ(半干し)の場合は、朝から干して夜には出来上がります。しっかり乾燥させて「もちを良くしたい」時は、様子を見ながら作業を数日間繰り返しましょう。
 レタスともやし以外の野菜なら、きのこ類も含めて干し野菜になります。いわゆる「乾物」と呼ばれる乾燥野菜は和食用の食材のイメージがありますが、干し野菜なら自分の好きな野菜でつくれるのも魅力ですね。

 干し野菜のいいところは、天日干しにすることで水分が抜け、野菜そのもののおいしさがぎゅっと凝縮されることでしょう。歯ざわりや歯ごたえもよくなり、食感も楽しめます。まさに自然がもたらすうれしい変化と言えますね。
 旬を迎えて安く、豊富に出回っている野菜がおすすめですが、なかでも初めての方に特におすすめしたいのがミニトマトです。濃い甘味とうま味はそのまま食べて良し、軽くグリルして良し、パスタに使えば本格的なイタリアンになり、重宝することうけあいです。

 これからどんどん日差しが強くなり、干し野菜にはぴったりの季節を迎えます。食品を保存するための先人の知恵でもある干し野菜は、食べ物を無駄にしないだけでなく、野菜のあらたなおいしさに気づかせてくれそうです。


【参考】
読売新聞(2017年2月23日号)
株式会社良品計画 http://ryohin-keikaku.jp/
自由大学 https://freedom-univ.com/
日本かんぶつ協会 http://www.j-kanbutsu.jp/




梅仕事と梅干し

 1年を通してさまざまな野菜や果物が手に入り、食の季節感が薄れつつある中で、旬の時期しか出回らない食材のひとつが梅でしょう。市場に出回るのはおよそ1ヵ月ととても短く、まさにあっという間です。

 6月は梅のシーズンです。この時期の長雨は「梅が熟す時期に降る雨」ということから梅雨と名づけられていますが、梅仕事が始まる季節でもあります。その中でも、梅干しは梅雨入り後と古くから言い伝えられています。
 梅干しづくりは水洗い、乾燥、ヘタ取り、塩漬け、天日干し、とつくり方そのものはシンプルです。でもどのステップも、やさしく丁寧な仕事をしてあげる必要があります。決して作業ではできない、これらの手間ひまが「梅仕事」と呼ばれるゆえんです。

 梅干しや梅酒などに使われているウメは中国から伝来したというのが通説です。古くは奈良時代、びわなどと同様にくだものとして生で食べられていました。梅干しの名前が文献で確認できるのは、平安時代中期の医学書。ここにはすでに梅干しの効用が紹介されています。その後、武家社会のおもてなし料理や戦国時代の武士たちの携帯食を経て、江戸時代、庶民の間で梅干しを食べる習慣が全国に広がりました。江戸では大みそかや節分に、梅干しにあつあつのお茶を注いだ福茶を好んで飲んでいたそう。

 さて、昔からいわれる「梅干とうなぎは一緒に食べてはいけない」という食べ合わせ問題ですが、これには科学的な根拠はありません。なぜこんな言葉が生まれたのかというと、うなぎと梅干しはどちらもお米がいくらでも食べられるということから、両方をいっぺんに食べるのは贅沢だからいけないというのが理由なのだそう。迷信であるどころか、むしろうなぎのビタミンB1と梅干しに含まれるクエン酸の組み合わせは理にかなっているのです。

 6月6日は梅の日です。何かと時短を考えがちなわたしたちですが、梅仕事を通してゆったりした時間を過ごしてみてはいかがですか?  


【参考】
紀州田辺梅干協同組合 http://kishu-tanabe-umeboshikumiai.com/
JA 紀南 http://www.ja-kinan.or.jp/
梅の月向農園 http://www.minabe.net/index.htm
養命酒製造株式会社 http://www.yomeishu.co.jp/
中田食品株式会社 http://www.nakatafoods.co.jp/
日本気象協会 http://www.tenki.jp/
 



考えよう、環境のこと

 6月5日は「世界環境デー」。1972年ストックホルムで開かれた国連人間環境会議を記念し、日本が提唱して制定された国際的な記念日です。この日は、世界各国でイベント開催や調査研究発表、報道がなされています。

 一方、日本でも6月5日を「環境の日」に、6月を「環境月間」に制定しました。ふだんはあまり関心のない環境のことや、身近なエコについて考えてもらおうと、国や地方自治体、企業などがさまざまな取り組みを行っています。
 環境問題は、人間が活動することで環境に変化が起きる問題のことを指します。私たち人間は、生活すればゴミを出し、大気や土、そして水を汚染します。人間が生きていくためとはいえ、動物や植物に影響を及ぼします。これらは複雑に絡み合っており、1つだけを徹底的に対策をすればいいというわけにはいきません。環境問題とひと口で言っても、「気候変化」「災害」「生態系管理」「化学製品と廃棄物」「リサイクル」など、その範囲はとても広いのです。

 そんな中で個人でできる環境への取り組みについて、3つのキーワードをご紹介しましょう。1つ目は「知ることで理解を深める」こと。ニュースで知ったことを自分で調べたり、セミナーなどで学ぶことなどです。2つ目は「体験してみる」こと。海岸の清掃イベントやエコイベントなどに参加し、自分事として関心を寄せていくことです。3つ目は「共感し賛同する」こと。環境活動を行っている企業の製品やお店で買物をしたり、団体に寄付することなどです。

 ともすれば難しく複雑で、容易には解決しそうもありませんが、小さいことでも気軽にできることだけでも、やってみることに意義がある。それが環境を考えるにあたって、一番大切なことかもしれません。
 


【参考】
環境省 http://www.env.go.jp/
国際連合広報センター http://www.unic.or.jp/
一般社団法人日本UNEP協会 http://j-unep.jp/
UN environment http://web.unep.org/
国立環境研究所 地球環境研究センター http://www.cger.nies.go.jp/ja/
イオン株式会社 https://www.aeon.info/

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