毎月レポート

16.05.01

頭と指先を同時に使うそろばんは、大人の脳トレに最適。

 「読み書きそろばん」と言われ、古くから日本の教育の基本として重視されてきたそろばん。最近では、朝の連続テレビ小説のヒロインが「パチパチはん」と呼んで大切にしていたことでも話題になりました。世界が驚く日本人の計算力の高さは、そろばんから始まったといっても過言ではありません。江戸時代、「寺子屋」に始まったそろばんの習得は、現代でも小学校の学習指導要項に盛り込まれています。そろばんには「計算のプロセス」がわかる仕組みがあり、計算力が身につくからです。

 そろばんの歴史は大変古く、計算用具の原型は今から5500年以上も前のメソポタミア地方だとされています。その後ギリシャやローマに広がり、中国で現在のそろばんの原型が完成されました。日本へ伝わったのは1570年代、ちょうど織田信長が活躍していた時代です。現存する日本最古のそろばんは、1592年前田利家が陣中で使った「陣中そろばん」だとされてきましたが、その歴史を塗り替える出来事が2014年にありました。1591年に秀吉が黒田官兵衛の側近に贈ったそろばんが発見されたのです。

 さて、大人にとっては懐かしいそろばんが、最近は脳トレに役立つと注目されています。そろばんができる人は暗算が得意であり、中には10ケタ以上の計算も暗算でしてしまう人もいるのだとか。その理由は頭の中にそろばんを置いて計算しているからだと言われています。確かにこれは電卓ではできないことです。
しかもそろばんは、計算などをつかさどる左脳だけでなく、数字を視覚的にとらえて計算することから右脳も活性化させます。さらに指先を使うことによって、脳との連携トレーニングにもなるというわけです。実際、兵庫県の尼崎市では、教育特区によるそろばん教育で成果をあげたという事例もあります。

 コンピューターや電卓の登場で時代遅れの計算機と言われることもあったようですが、そろばんは今、「soroban」になって世界各国が教育に導入しているほど。私たちも、古いなどと言わず、パチパチとそろばんをはじいてみるのもいいかもしれません。


【参考】
日本珠算連盟 http://www.shuzan.jp/
トモエ算盤株式会社 http://www.soroban.com/
株式会社ダイイチ http://daiichi-j.com/
ひょうご経済研究所 http://www.heri.or.jp/
雲州算盤協同組合 http://fish.miracle.ne.jp/us88/



暮らしの質を高めるもう一つのスペース、トランクルーム

 断捨離やミニマリストといった言葉が話題になるたびに、「私だってすっきりした部屋で暮らしたい!」と心の中で叫んでいる人は多いのではないでしょうか。実際、自分のモノを減らしたとしても、家族の分だけモノが増えていくのが現実ですよね。収納場所を増やせば部屋は片付きますが、収納用品や家具だらけの部屋になってしまっては本末転倒です。捨てられない、でもすっきり暮らしたい、そんな時に重宝されているのがトランクルーム。アメリカでは10世帯に1世帯が契約しているほどポピュラーな存在です。

 日本でも郊外に行くと、敷地にずらりと並んだトランクルームを見かけます。ほとんどが大型のコンテナで、車で運びこめることもあり、クリスマスツリーやスキー道具など季節商品を収納するには便利そうです。とはいえ、セキュリティ問題や、湿気や照明の有無といったコンテナ内の環境、自宅からの距離はどうかなど、ちょっと不安があるのも事実。

 しかし、そんなトランクルームが今、大進化を遂げているのをご存じでしょうか。まずセキュリティに関しては、管理人常駐型や、セキュリティシステムを導入している物件もあり、「モノ」にも出し入れに行く「人」にも安心です。次に場所ですが、駅に近い住宅地や都心などに次々に登場しています。近ければこまめに出し入れもできますね。
 スペースについては、ロッカータイプから、車やオートバイを入れられるガレージタイプ、さらには2階建てになっていてトイレや流し台、インターネット完備という隠れ家のようなタイプもあり、多彩な空間がラインナップされています。また、温湿度管理が難しい美術品やワインの保管が可能なタイプ、預けているモノをインターネット上で管理できるタイプもあります。

 トランクルームの利用にあたっては、どのように使いたいのかを明確にして選ぶのがおすすめです。クローゼット代わりに洋服をしまっておくなら、自宅や駅から近く通いやすいことが優先になりますし、家族の思い出の品など、当座は使わないけど捨てられないものなら、従来の郊外型が便利かもしれません。また、ご自分の生活サイクルに照らし合わせて選ぶのも大事なチェックポイントです。例えば敷地内に照明のない郊外型のコンテナは、夜間の出し入れは少し不便です。マンションやビルタイプなら、荷物の出し入れや利用者の入退室が24時間可能かどうかの確認はしておきましょう。

 多少の費用はかかりますが、トランクルームを単なる物置ではなく、暮らしを快適にしてくれたり、自分の趣味や時間を楽しむ「もう1つのスペース」ととらえれば、得られるメリットは大きそうです。


【参考】
レンタル収納スペース推進協議会 http://www.rentalspace.org/
産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html
HOME’S http://www.homes.co.jp/
株式会社キュラーズ http://www.quraz.com/
トランクルームDB http://www.trunkroomdb.jp/
スーモジャーナル http://suumo.jp/journal/



道路標識トリビア

 街のあちこちにある道路標識は、道路を利用する人に地理の案内や道路の規制などの情報を知らせるもので、道路交通の安全と円滑を確保するために欠かせません。でもあまりにも身近すぎて、あらためて意識することがないかもしれませんね。

 日本の道路標識のルーツは、江戸時代、江戸を基点とした5街道に整備された一里塚です。明治時代になって馬車や自動車が登場すると、「制札」と呼ばれる立て札で通行指示などを行っていたのですが、大きさや書き方は地域や官公署によってまちまちだったそうです。1899(明治32)年、警視庁が「制札制文例」というマニュアルを発表し、それをもとに全国で道路標識が統一されました。

 道路標識は、ヨーロッパ方式とアメリカ方式に分けられます。ヨーロッパ方式の特徴は、記号で表わし、色や形を駆使していること。視認性や識別性、国際性に優れているとされます。アメリカ方式は原則として言葉による表示で、形も四角形のみということで、機能性や確実性に優れています。日本では1942(昭和17)年にヨーロッパ方式をベースにしていく方針を定めました。日本の道路標識をあらためて見てみると、なるほど、目的地や現在位置を表わす「案内標識」は青地に白が基本です。踏切の存在や落石・勾配などの情報を示す「警戒標識」、一時停止や最高速度を知らせる「規制標識」、横断歩道などの存在を知らせる「指示標識」については、見る人が識別しやすい記号とともに、注意や警告を表わす黄色や赤色が多く使われていることがわかります。

 さて、道路標識は一体、誰が設置しているのでしょうか。「案内標識」と「警戒標識」は国土交通省や都道府県などが設置しますが、「規制標識」や「指示標識」は、主に都道府県公安委員会が設置しています。そう、運転免許証を交付しているところです。
 また、高速走行中に認知してもらう必要がある高速道路では「案内標識」のサイズも大きいのですが、日本一大きいものは面積が約70平方メートル! 分譲マンションの主流が3LDKで70平方メートル前後ですから、マンションの住まいぐらいの広さがあるのです。標識は定期的に清掃されているそうですが、ここまで広いと掃除が大変そうですね。


【参考】
国土交通省 http://www.mlit.go.jp/
ベストカー http://www.kodansha-bc.com/bc/
株式会社キクテック http://www.kictec.co.jp/
マイナビニュース http://news.mynavi.jp/
三井住友トラスト不動産株式会社 http://smtrc.jp/

ページの先頭へ